病院や職場単位でできる取り組みを、地域に広げようとしている診療所がある。破綻の憂き目にあった北海道夕張市では、他の地域以上に医師や看護師不足が深刻。人口約1万1000人の夕張市が2006年6月に巨額の債務を抱えて財政破綻後、夕張市立総合病院の運営が困難となり、大幅に規模を縮小して公設民営の指定管理者制をとった。その委託を受け、医療法人財団「夕張希望の杜」(理事長)が有床診療所と介護老人保健施設などを運営している。そこでは、数少ない医療従事者でなんとか医療体制を維持しようと、地域医療の再生に取り組んでいる。夕張希望の杜は07年4月から夕張医療センターを運営し、19床の診療所と40床の介護老人保健施設に加え、往診、訪問診療などで地域医療を担っている。診療や往診をする常勤医師は医師1人と歯科医師の合計2人のほか、非常勤の医師が5人。診療所などの看護師7人に加えて訪問看護の3人で当たっている。医師らは「キュア(治療)からケアヘ」という方針で、「第3の家構想」の実現を目指している。
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