新人記者のころ、私の1つ上の先輩は「日曜の夜になると、胃が痛くなる」といっていた。私自身、その立場になってよくわかった。わけもいわずに怒鳴る、できないことをいいつける、とにかく精神論のオンパレードで、胃が弱い人は体がもたない。軍隊的なのだ。実際、2002年に新人記者が亡くなったとき、「ついに被害者がでたな」と思ったものだ。日本の新聞社は、どれも100年以上前にできた組織で、古い価値観に支配されている。
(参考情報)
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たとえば、「今日、逮捕へ」といった記事を夕刊に載せるために、血眼になる。夕刊など普通の社会人は読んでおらず、どうせ今日、発表されるんだから、逮捕されてから朝刊に書けばよいではないか、と思う。それが顧客に価値を与え、部数増につながっているならばわかる。だが新聞社は、紙面の内容ではなく、販売力で部数が決まる要素が強い。実際、ここ5年の毎日新聞はスクープを連発し、新聞協会賞ももっとも多く受賞したが、一向に部数は増えない。販売が弱いからだ。紙面の中身より、配る洗剤の数のほうが売上げに影響が大きいのが現実である。