問題はサカイが下請けの業者に対して、無許可であるか否かのチェック体制をきちっとしてこなかったことである。株式上場をはたし浮かれていたのか、あるいは売上急増やテレビCMのヒットに浮かれていたのかは定かではないが、油断があったことは確か。しかも値引き商戦の本家本元といわれ、他社の厳しく冷たい視線を一身に集めているサカイだけに、それこそ“出る杭は打たれる”の例えもある。あくまで仮説ではあるが、同業他社の反撃がこうしか形になってあらわれるのではないかといった想定も、予定しておくべきではなかったか。その点の油断もあったであろう。ともかく、「勝って兜の緒をしめよ」である。サカイは、これまで以上に足元を固め、周囲をみて進まないと、第2弾、第3弾の跳きをしかねないことを肝に銘じるべきだ。つまるところ、それだけこの引越し業界は激戦業界であるということを、この一件は証明してくれたといえる。
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